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鈴木 伸幸

-Nobuyuki Suzuki-

 おだわら環境志民ネットワークができた当時、環境保全団体の連絡会というよりは、ネットワーク自体が金銭的に稼ぎ出せる団体になったほうがいいという、主に「継続性」という議論がすごくありました。環境活動している団体または個人は小田原にはいっぱい居て、それぞれが素晴らしい価値のあることをやっているんだけど、1つ1つだと弱いから、ネットワークとしていっぱいある価値を繋げて、みんなで環境に取り組んでいこうというのが、設立当時の雰囲気です。


みんなすごい。みんなえらい。


 活動が続いている以上は、金銭的に困っていないのかもしれません。趣味の延長で、という面もあるのでしょうけど、ただ団体を維持していくだけでは、ものごとははじまりません。環境活動は自分たちの活動で手一杯で、ほかのところまで目が向かないというところがあるから、まずはそれを知る機会が必要だと思います。知ることによって環境を広く見て、子どもたちに繋げていくんだという気持ちでやってまとまりたいと思っています。

周知していくことで、理解を獲得していく


 いまはまだ会員同士での情報交換が始まったばかりですが、それをさらに市民とか外部に発信していって、さらにそれぞれの活動に参加してもらうということが次のステップであり、大事な要素になっていきます。自分たちだけの趣味になってしまいがちな活動こそ、それぞれが魅力的なキーワードを必ずもって活動していますし、そうでなくても小田原は環境がいいので、地元だけでなく、都市部にも広報次第で、すぐ集客に繋がります。たとえば、セミナーなり講演会を開くと、関係者だけしか聞きにこないということもありがちだけれども、小田原市の場合、かなり広く大勢の人が集まってきます。それはやはり自然が身近にある環境だからこそ、もともと市民の感心は高いということなんだと思います。環境に対して興味は絶対に持っている。それが小田原の人たちです。

多様性のなかで展開できるベースを作りたい


 FM小田原株式会社というマスメディアの会社が、このおだわら環境志民ネットワークに加盟していることは少々異質かと思います。実際会社として環境活動を実践できることは少ないのですが、わたし達には宣伝広報の強みがあります。また、さまざまな人脈を持っているというところも使っていきたいと思っています。小田原は森里川海すべてそろった多様性のあるフィールドの中に、本当に多くの環境活動があります。それらをネットワーク本来の趣旨でもある「継続性」に向けて、各団体がやりたいことを基にしてビジネスを作っていく、プロデュースしていくノウハウがあります。団体や個人では難しい、民間企業との連携を促すこともできます。おだわら環境志民ネットワークでは、会員同士横のつながりに加えて、そういった、多岐にわたる展開を話せることが大事だと考えています。