■■■■1.設立趣旨
① 芦ノ湖や酒匂川のカモは毎晩、水田へ通勤してる! って、ご存知ですか?
② 鴨(注1)は夜に飛びながら水面を見つけて着水し、二番穂や落ちモミ、雑草の芽を食べて冬の命をつないでます。
③ しかし冬期乾田の普及により、冬に水面のある水田が減り、鴨が降りれません。
さらに秋起こし(秋耕、収穫後に稲わらすき込む)の普及により、土の中へ二番穂や落ちモミが埋まります。鴨は土の中の餌は掘り出せないので、餌不足により鴨は急激に減少しています。
④芦ノ湖のカモ類は1990年ごろまで約1000羽もいたが近年は約100羽しかいません。
⑤これは水田が担ってきた環境保全の機能が減少したことが要因の1つです。
⑥そこで、この機能を再生させ、湖沼河川(芦ノ湖、酒匂川水系等)と水田(足柄平野、御殿場・三島等)の結びつきを再生さることを目標とし、各水田で可能な冬みず田んぼ(注2)の手法を研究し普及を推進する。