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石井 智子

-Ishii Tomoko-

環境保全地域第一号!


 神奈川県の農地や山林と集落が一体となった地域を保全しましょうという「里地里山保全等地域」に県内で一番最初に久野地区が選定されたのがきっかけになって発足したのが、「美しい久野里地里山協議会」です。選定されるにあたっては連合自治会長を中心に勉強会もありました。もともと個人でも精力的に環境保全に取り組んでいた方々が多かったのが久野地区だったので、そのまとまりは早く、そして強かったです。まあ、現在のおだわら環境志民ネットワークの理事の人たちだったりするんですけど(笑)


豊かな自然を満喫してもらいたい


 メインの活動としては、草刈りや清掃などの保全活動に加え、自然を身近に感じることができるように考えた、野遊びや川遊びのイベントです。イベントともなると、なんだかんだ100人くらいの規模になります。市の広報のみで集客をするのですが、リピーターも含めて毎回すぐ定員になります。家族連れを中心に、わーっと来て、わーっと遊んでもらうのは主催者としても楽しいです。

こうするべきだ。というよりは..


 私たちの環境保全の取り組みは「やらないより、やったほうがいいことをやる」という考え方です。もちろんきちんとした指標を用いてその基準に合うように整備していこうというのもあるのですが、スタートとしては「ごみが落ちてたら拾わないよりは、拾った方がいいでしょう」という気持ちをそれぞれの出来る範囲で実行していくことにしています。あとはやりたいと言う人がいたら、みんなで手伝います。事例としては登山道の整備ですね。数時間で登れるウォーキングコースがあって、手を入れるのですが、ただこれらには現実問題として維持費の問題が悩ましいという面もあります。

これからはさらに活動的に


 小田原にある資源を発掘して活用してと考えるように始まって、もうだいぶ長い気がしています。近年の技術発展もあって、やっと誰が何をやっているのかとか、どこで困っている人がいるかとかが見えてくるようになってきたので、それをお互いに助けあえるようにしたいと思います。おだわら環境志民ネットワークは私たち環境保全団体のプラットフォームとしてリアルな情報が集まって、どんどん発信されて、取り組みのアーカイブが蓄積されていくという、次のステップに向けて盛り上がっていきたいと思います。