Loading...

岸 久美子

-Kumiko Kishi-

小田原食とみどりについて


 NPOの前身は、生協(パルシステム神奈川)の取り組みで組合員さんと産地の交流を図るための活動でした。最初はみかん農家さんとを中心とした本当に交流だけだったのですが、徐々に活動が活発になり、協議会の設置を経てNPO設立の運びになったのが2004年のことです。


参加者の反応は?


 NPOになる前の交流の段階から組合員さんがたくさん集まってくれていて、とても好評でした。活動を始めた当時は産地との交流を行っているのは生協くらいだったので、やはり現場を見るとか、生産者と話すとかいう機会が普段ないので、生産の様子や、農家さんの想いを直接を理解することが出来るのがよかったんだと思います。近年ではNPO本来の「地域に貢献する」という目標のもとで、農家さんとの交流という関係性は保ちつつ、活動への参加を広く募集して、横浜などの都市部のファミリー層を中心にお越しいただいていますが、気軽に自然にふれあうことが出来ると、こちらも好評で、毎回参加者は抽選になるほどです。

おだわら環境志民ネットワークに寄せる想い


 自分たちで実際に有機無農薬で食物を栽培することで生物多様性が育まれる事を実感しつつ、ネットワークのつながりで、荒廃地が獣害を生み出すなど、自分たちの活動圏に近い分野での環境問題を学ぶ機会になっています。私たちは環境保全を考える時に「農業を大切にする」ということが様々な事を守ることに繋がると思っています。私たちも耕作放棄地を無くして農地として残そうと活動をしていますが「農地」は作物を作るだけの存在ではなくて「農地である」という事自体が環境を保全することになると感じています。小田原は交通の便も良く、小さい面積でも地産地消が実現可能なほど自然が豊かなので、様々な団体が繋がって、循環型の産業化を進めることが非常に重要だと思います。