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山本 和子

-Kazuko Yamamoto-
人物近影

最初は2名からのスタート


 私たち「森のなかま」は2002年から活動を始めました。当時の山は手が入れられていないところが多くて、荒れた状態を何とかしたいと思ったのがキッカケでした。環境ボランティア協会の森林部会に居たのもあって森林インストラクターの資格を取得したり、山のことを知っている方に色々と教えていただいて伐採などをするようになりました。そして間伐と枝打ちのマニュアルを作成する活動や、インストラクターとしてイベントなどを通じて、現在は約30名ほど一緒に活動してくれる仲間が集まりました。


やることはとことん本格的に


 活動場所はさまざまで個人の方に依頼されて行っている山林の整備も含めて3か所ほどを月2回のペースで順々に行っています。最近では間引くための伐採から使うための伐採に意識を変えていて、伐採してきた木材をベンチに加工して利活用しようという動きもしています。木工は初心者なのですが、メンバーの有志が本格的に加工作業が出来るようにと外部に勉強に行ってくれて、誰でもベンチを作れるようなマニュアル化を進めています。将来的には街の商店街に置かせてもらうなどの展開になるといいなと思っています。また簡単なログハウスなんかも作れるようになりたいという夢のような話も上がっています。

気持ちはボランティア、心構えは職人


 今でこそチェーンソーを使って伐採作業を行っていますが、山仕事に慣れた人が加わってくれるまではノコギリを使って手作業で枝打ちするところから始まり、徐々にレベルアップしていきました。本職の方々には遠く及ばないのは当然なのですが、それでもボランティア気分で取り組むと危ない作業ばかりなので、今も技術的に足りないところは指摘しあって学んだり、必要な機材を用意したりしています。そしてあまり経験が無い方が私たちに興味を持っていただいても対応できるようにと考えています。

森の仲間たちが他の仲間たちと繋がる


 山を中心にして自然関係の環境保全団体とは協働でイベントを行うなどして繋がりを持つことが出来ていますが、おなじ環境がテーマでも違うフィールドになってしまうと、やはり関係が薄くなってしまいます。環境に対する考え方がそれぞれの生き方に係っているので、一口に環境を整備するというのは難しいことです。ただそれを踏まえたところで、会員同士が連携できるというのが、おだわら環境志民ネットワークだと思うので、少しづつでも情報を発信するなどして、積極的に動いていきたいと思います。